Interview   vol.05

アデコ株式会社

コンサルティング事業本部

本部長
増山 辰祐
Shinsuke Masuyama

シニアコンサルタント
大島 麻由美
Mayumi Oshima

人財の『躍動化』など、労働生産性の向上に向けた様々なサービスや取り組みなどを行っていらっしゃるアデコ株式会社。その中でも新しい働き方の取り組みに力を入れるコンサルティング事業部のお二人の考える、『ワーケーション』の意義をお聞きしました。

インタビュー:Komforta Workation 山根好子

Interview   vol.05

アデコ株式会社
コンサルティング事業本部

本部長
増山 辰祐 Shinsuke Masuyama

シニアコンサルタント
大島 麻由美 Mayumi Oshima

人財の『躍動化』など、労働生産性の向上に向けた様々なサービスや取り組みなどを行っていらっしゃるアデコ株式会社。その中でも新しい働き方の取り組みに力を入れるコンサルティング事業部のお二人の考える、『ワーケーション』の意義をお聞きしました。

インタビュー:Komforta Workation 山根好子

新しい働き方・暮らし方とワーケーションの意義

―増山さん、大島さんのこれまでのワーケーション体験について教えていただけますか。

増山さん(以下:増山):実は沖縄でワーケーションをしたことがあります。ちょっとした移住体験住宅の戸建てを借りて、家族で1週間半ほど滞在しました。朝早めに起きて午前中は仕事をして、午後は子供たちと過ごすようにしていました。時間を少しずらすだけで、家族と過ごすことができる時間が増えるということが新たな気づきでした。

大島さん(以下:大島):コロナ前は、部内の新規プロジェクトのメンバーで温泉合宿のような形でワーケーションしていましたよね。ただそれも、家庭の事情で遠方や泊まりというのは厳しいというメンバーもいて…今ではメンバーのスケジュールだけではなく感染リスクのこともあって、社内で「宿泊」を伴うワーケーションが以前より提案しにくくなっています。

―ご家族でのワーケーション実践、すごく魅力的ですね!社内のメンバーで活用されているのも利用シーンが目に浮かびます。

増山:ビジネスシーンでの利用といえば、他社との業務提携のお話を進める際に、『ThinkSpace鎌倉』を利用させていただきましたが、とてもよかったですね。空間共有をすることで、集まったメンバーの関係が深まりやすくなる感じがしました。

大島:あの時はすごくよかったですよね。やはり、今の状況ではみんなが通いやすいところでクイックにできる、という立地もワーケーション活用にとって大事なポイントになると思います。

―ワーケーションのチーム利用はいろいろな効果があると実践者の皆さんから伺っています。お二人は、ワーケーションの『チーム利用の意義』をどう考えていらっしゃいますか?

大島:個人的には、『前向きな動機付けと目的・目標を作ることができる』ことだと考えています。
チームでこの日はワーケーションしよう!と決めて臨むと、その日は集中できるようにスケジュールを調整しますよね。例えば「夕日までに議論をまとめて、夕日を見よう」「夕飯までにここまで決めよう」など仕事においてワクワク、メリハリができるのも効率を高めることにつながると思います。

増山:実際、テレワークが続くと、仕事を詰めすぎてメリハリもなくなってメンタルにくることがありますよね。気持ちの切り替えのために外部のワークスペースを使う、というのも用途として重要だと思います。
実際私は、出張前に駅にあるテレワークブースを利用したり、車を走らせ普段と異なる環境に行きweb会議に参加したりします。

先ほども少し話した通り、ワーケーションは、「オフィスの代わりの場所を使う」とか、「バケーションの間に仕事をする」、ということよりも『空間を共有』できる、ということに価値があると思いますよ。
記念すべき打合せ、キックオフ、チームビルディングみたいな節目で使うと、ミーティングの前後の隙間時間こそが新しいものが生まれる時間じゃないかなと。詰め過ぎないことがいい!

―前後の隙間時間が大事、というのは面白いですね。

増山:余白は大切ですよ!そういう時間に良い体験や五感の刺激を受けてアイディアが浮かぶものだなと思います。敢えて作らないとできない時間です。

大島:本当に、余白は作るものですね。全く余白のない人多いですからね。

増山:余白があると不安なのかな?(笑)

大島:不安で予定を入れすぎちゃう人と、勝手に周りから入れられちゃって余白がなくなる人がいそうですね(笑)

『新しい働き方』の本当の価値とは?

―  人財の『躍動化』など、労働生産性の向上に向けた様々なサービスや取り組みなどを行っていらっしゃるAdeccoさんですが、ワーケーションなど『新しい働き方』について、会社として考えていることや将来的な展望などがあれば教えてください。

増山:『新しい働き方』というと、キラキラしたイメージで、すぐ「ワーケーション」など思い浮かべる人がいるかもしれませんが、私は実際にはワーケーションをしたからと言ってすぐに何かが生まれるわけではないと思っています。

「ワクワクしていること」がなによりも成功の秘訣だと思っていて、そのワクワクは人によって違う。例えば香り、風景などの五感によるものでワクワクする人もいれば、仕事の間にBBQをするなどの体験が刺激になる人もいます。ワーケーション体験の中で、自然体で心を解き放つ、マインドフルネスな時間を作れたり、余白が生まれたり、五感を刺激されたりと、ワクワク感が持てることで結果として良い仕事につながると思うんです。

大島:Adeccoは、会社としては時間や場所に縛られない働き方に移行していっています。働き方が自由になれば、それだけ成果やアウトプットが重視されていきます。自分の役割・成果やアウトプットが重視されるなら、会社に任せるのではなく個人個人が主体的に環境を整えて働いていくことが大切になると思います。

― 先進的な取り組みも多くあるイメージのAdeccoさんですが、やはり会社の中では自由な働き方をされている方が多くいらっしゃるんですか?

大島:私は会社の中でも自由に環境を整えて働いている方だけど、中にはそうじゃない人もいます。
社内だけにとどまらず、「ワーケーションなんてできない~」という声を聞くこともありますが、本気でやりたいと思えばできると思うんですよね。

増山:そうですね。物理的にワーケーションが無理な仕事を除けば、2種類の考え方の人がいるように思えていて、1つは外発的動機として「会社がやってくれない」「環境を整えてもらえない」と捉えてしまう方。もう1つは内発的動機、つまり「自分がどうありたいか」「どんな風に働きたいか」で動く方です。

実はワーケーションを否定するのも簡単です。立ち位置や物の見方によって、ワーケーションをどう思うかは当然変わってくるので、現段階で賛否両論あることはある意味自然かなと。

大島:物事って何事にも両面がありますからね。

増山:そうですね。だから、ワーケーションのような『新しい働き方』については、良い悪いではなく、やるかやらないか、と捉えて実践してみることで新しい社会風潮ができていくように思います。

― 私たちKomforta Workation(コンフォルタ・ワーケーション)の掲げているワーケーション「Work×Location×Connection」の考え方や、その人の人生自体を豊かにしていくというコンセプトのワーケーション体験に、共感や期待するところを教えてください。

増山:私がKomforta Workationさんのサイトを見ていて一番いいなと思うことは、「施設が余っているので使いませんか?」というような視点ではなく、使う側、ユーザー側の視点で施設が選ばれていることです。使ってみたい施設ばかりが載っているから、自分でいろいろ考えて探さなくてもいい。
金沢など遠方のところも多いですが、機能としてのオフィスを借りられるということではなく、非日常の体験ができる、金額を含めて魅力的な施設が適切に集まっています。

働くということに特化、実際に体験した人の視点から紹介されているので、まさにユーザー側の視点でのセレクトなので新しい施設が追加されるのをいつも楽しみにしています。

これまでは一人で利用したり、チームメンバーだけでクローズドで使ったりというシーンが多かったですし、そういう方も多くいらっしゃると思いますが、Komforta Workationさんのワーケーション体験では、地域の人やほかの会社の方と一緒にワーケーション体験ができるという提案をしてもらっているのがいいですね。
是非オープンなワーケーションでいろんな人と仕事をしてみたいです。

そういった共創ワーケーションの中で実際にアイディアが生み出されて成果が出るなど結果が出てくると、もっと認知が拡大していきますし、利用者側と運営側も協業してそういった発信をしていくことができると、使ってみたい人・会社が増えていくきっかけになるんじゃないかなと思います。

【プロフィール】
増山 辰祐 氏
アデコ株式会社 コンサルティング事業本部 本部長
大学卒業後アデコに入社、BPOプロジェクトで数多くのプロジェクトマネジメントを経験。BPOプロデューサーとして5拠点4500席や1拠点2000席の国難案件を提案、受託、運営、品質管理等、一貫してプロジェクトマネジメントでの実績を積む。
自社PM600人を管理する人財部の責任者としてHR領域にキャリアを転換し、人事制度改革をリード。
変革を推進する中で関連する新たなビジネスモデルを開発。新制度、新施策を、コストセンターではなくプロフィットセンターに変える取り組みにを実行し成果につなげている。
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大島 麻由美 氏
アデコ株式会社 コンサルティング事業本部 シニアコンサルタント
大学卒業後、アデコ株式会社に入社。2017年より顧客企業の新たな教育プロジェクトの責任者としてプログラムの企画・運用をリード、同プログラムは2021年1月に自社の新サービス「キャリアブリッジ」としてリリース。 2021年、新設のコンサルティング事業本部に異動。現在は既存顧客の人事コンサルティングに加え、新規顧客開拓、新規ソリューション開発、コンサルタントの育成を行う。

増山様、大島様、ありがとうございました!

今後も、皆さんが主体的に「こんなところでこんな風に仕事をしてみたい!」と行動できるようなワーケーション提案をしていきたいと思います。
次回のインタビューもお楽しみに!

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