Interview   vol.09

株式会社VSN
未来創造グループ部長

種畑 恵治 Keiji Tanehata

エンジニアリングだけではなく、お客様の事業課題を主体的に解決する「バリューチェーン・イノベーター」を推進する株式会社VSN。「自律型人財」を育てる環境づくりとしてワーケーションを推進している未来創造グループ部長の種畑さんにお話を伺いました。

インタビュー:Komforta Workation 山根好子

interview09

Interview   vol.09

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株式会社VSN

未来創造グループ部長

種畑 恵治 Keiji Tanehata

エンジニアリングだけではなく、お客様の事業課題を主体的に解決する「バリューチェーン・イノベーター」を推進する株式会社VSN。「自律型人財」を育てる環境づくりとしてワーケーションを推進している未来創造グループ部長の種畑さんにお話を伺いました。

インタビュー:Komforta Workation 山根好子

「余白の時間」とワーケーション体験

―種畑さんのこれまでのワーケーション体験について教えていただけますか。

ThinkSpace鎌倉で、他社との協業打合せとして一緒に利用したのが初めてのワーケーション体験でした。オフィスではないところで皆でアイディアを出し合い、会議が終わった後には近くのカフェで一緒に食事をするなど、とても新鮮でした。敢えてああいう余白のある場を持つことの重要性を感じました。特に、忙しい人ほど余白が仕事に消えていくので、あえて自分で余白を作る意識が大切だと思いましたね。

また、緊急事態宣言下で中止になってしまったのですが、ちくらつなぐホテルで合宿を企画していました。今は各自がリモートワークとなって、オンライン上での会話ばかりでチームメンバーにほぼ会わなくなってしまいました。同じ部門の仲間でも対面で会って話をする機会、リアルが存在していることを再認識する場として活用する予定でした。

―メンバーと改めて会って話す場を作るということ自体が希少化してきましたものね。チームでどんな利用をイメージしていたのか、もう少し詳しくお伺いしてもいいですか?

私たちは新事業を企画する部門なので、それぞれがアイディアを持ってきて、半日は個人のワークの時間として充てて、残りは皆でアイディアを発表、指摘をしあいブラッシュアップしていく時間に。合宿後は上層部にプレゼンして、良いものは予算を付けて事業化できるというイベントです。今回はコロナの状況を鑑みて、リモートでの開催になりましたが、落ち着いた頃に再チャレンジしたいと思っています。

―ありがとうございます。ものすごく面白そうなイベントですね!普段の仕事と同様にリモートでも実際にできなくはない内容かもしれませんが、やはりリアルで開催したいと思うのにはどんな理由がありますか?

コロナ禍になってからテレワークが一気に加速、普及して、便利にはなりましたよね。お互いが離れた場所にいても会議ができるので、移動時間や、会議の会場準備もなくなり、仕事の時間が圧縮されています。
本当は、場所と時間を選ばずに働くことで圧縮された時間は仕事だけに使うのではなく、普段の仕事にとっての+αや、ひいては自分の人生にとっての+αに使えるといいと思うんです。でも、実際には圧縮された時間をまた仕事に使ってしまっているのが現状で、今まで移動にかかっていた1時間が、そのまま別の会議に使われてしまっている。良くないなぁと。

例えば、圧縮によって浮いた余白時間で少し足を延ばして興味のある土地に行ってみるだけで、本やインターネットでは得られないような情報を得られます。幸いにも私たちは地方創生の仕事をしているので、リアルな地域の情報を得ることはもちろん、地域で知り合いを作る、関わりを深めていくことが、仕事にとっても価値のあることです。
いろいろな地域に足を延ばしてみることで、その人個人が将来どこでどのような仕事をしているのかというイメージも湧くようになるかもしれません。
リモートだけではなく、いろいろな地域に行くなど、余白時間を活用していくことで仕事のためにも自分のためにも質の高い時間が過ごせるようになると考えています。

新しい働き方の選択は、「自律型人財」を育てる環境作り

―余白時間を取って質の高い時間に、という考え方にはとても共感します。やはり、そのような考え自体がVSNさんの中で『新しい働き方』を推進していく動きの背景にあるのでしょうか?

そうですね、一番の根底にあるのは、私たちVSNがエンジニアの人財派遣業を生業にしているということです。正社員雇用型の人財派遣をしているので、VSNに入社すると圧倒的な量の教育を受けることができます。「給料を払うから勉強しなさい」という形で、たくさんの研修を受けられます。結果、エンジニアは自分の興味のある分野の知識を得て、アサインされた派遣先で指示された仕事を遂行すればよいという、受動的な考え方になりやすい部分があります。

派遣先でも、同じプロジェクトメンバーなのに外部人財として、丁寧に接してもらうことが多いのでどうしても受け身になりがちなんです。これではビジネス的な観点が身につかないですし、仕様通りに仕事をこなす「マニュアルエンジニア」になってしまう。VUCAと呼ばれる不確実な現代、活躍できるのは違和感に気づき自ら発言・提案できる人財です。受け身ではなく自律した人財を増やしていきたい、という思いが強くあります。

そういう意味で、普段の仕事に就いているときには経験できない「自分で選択する」「自分で作る」という体験ができる環境作りをと考えて出来上がったのが、実はVSNの『地方創生VI*』のサービスモデルなのです。

*地方創生VIとは
地方創生VIは、参加者の能力向上を目的とした、1年を通した実践型課題解決プログラムです。2019年に5地域7市町村から活動を開始。2020年には10地域12市町村と連携させて頂き、累計約150名にのぼる住⺠の皆さまの生の声をインタビュー記事として作成して参りました。行政職員の皆さまとの対話も含め、様々な立場で生活されている地域住⺠の皆さまの“生の声”から見えてくる課題を収集・分析し、課題解決提案を実施する活動です。

―「自律できる人財」の育成のために「自分で選択する」「自分で作る」という体験を増やしていきたいという思いがあるんですね。

はい。会社の看板で仕事をするのではなく、その人自身が個人でできること、したいことは何か。メンバーにはそういうことを自ら考えられるようになってほしい。そういった思考ができるようになるための経験を積める環境作りの一つの手法として、ワーケーションという形があると思っています。

これから社会が変わって一つの企業に縛られないようになっていく―――所謂JOB型雇用などの浸透ですね。そんな変化の中で、私たちは社会に貢献できる「一人の個人」を育成したい。
人脈というのは個人の一つの財産ですが、SNSで手軽に繋がれる…そういった軽いつながりではない、豊かな人間関係を獲得した人間ほど成長して行けるんじゃないかと思うんです。ワーケーションなどの体験を通じて仕事でいろんな経験をすることで、できることが増えていくことはもちろん、人脈づくりの観点でも豊かになっていく。そういう経験を社員に提供したいと思っています。特に、ワーケーションで地域に出向いていろいろな人と出会う経験によって、人財育成の中で最も大切な「人との生のつながり」ができることに期待しています。

―最後に、私たちKomforta Workation(コンフォルタ・ワーケーション)の掲げているワーケーション「Work×Location×Connection」の考え方や、その人の人生自体を豊かにしていくというコンセプトのワーケーション体験に、共感や期待するところを教えてください。

期待するところとして、とにかくサービスをどんどん拡大していっていただきたい。社会への浸透はもちろん、選択肢が増えていくことに期待しています。

また、私は子育て世代として感じることは、ワーケーションをする中でどうしても子どもの存在が制約になってしまいがちです。場所と時間を選ばない働き方と学び方がセットでないといけないんじゃないかと思います。子育て世代だから、手が離れるまでの10年間はワーケーションを諦めます、ではもったいない。子どもがいても同じように体験できるサービスがあると、挑戦できる人も増えてくると思います。

【プロフィール】
種畑 恵治 氏
株式会社VSN
未来創造グループ部長

入社1999年新卒入社
出身地 北海道札幌市
仕事内容 新事業企画、実証

経歴
1999年 – 2008年 新卒入社。ソフト系エンジニアとして派遣業務に従事
2008年 – 2017年 委託・請負事業のプロジェクトマネージャとして社内業務に従事
2018年 – 2019年 IT技術教育部門へ異動。講師陣約10名を管理、積極的な業務改善に従事
2020年 – イノベーション&キャリア開発本部 未来創造グループ新設。グループ部長へ就任。
小学校向けプログラミング授業、技術研修の外販、地方創生への取組みなど、
主にModis VSNのアセットを使った新しい事業開発、検証事業を推進

種畑様、ありがとうございました!

余白時間を自分で作る、自分で選択する習慣作りのためのワーケーションや新しい働き方、という考え方にとても共感しました。Komforta Workationでも、自分で自分の働き方や人生をデザインできるワーケーション体験をこれからもご紹介できるようにしていきたいと思います。

次回のインタビューもお楽しみに!

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