Interview   vol.10

静岡県富士市
産業政策課 課長

岡 利徳 Toshinori Oka

デジタル変革宣言によりテレワーク先進都市を目指す富士市。市役所職員自らテレワークやサテライト勤務を実践するとともに、市内でのワーケーションを推進しています。人との繋がりを生む「ワーケーション」は富士の産業の活性化に繋がると考えワーケーションを推進している産業政策課の岡利徳さんにお話をお伺いしました。

インタビュー:Komforta Workation 山根好子

Interview   vol.10

静岡県富士市

産業政策課 課長

岡 利徳 Toshinori Oka

デジタル変革宣言によりテレワーク先進都市を目指す富士市。市役所職員自らテレワークやサテライト勤務を実践するとともに、市内でのワーケーションを推進しています。人との繋がりを生む「ワーケーション」は富士の産業の活性化に繋がると考えワーケーションを推進している産業政策課の岡利徳さんにお話をお伺いしました。

インタビュー:Komforta Workation 山根好子

自治体職員によるテレワークの実践

―まず、岡さんのこれまでのテレワーク体験について教えていただけますか。

前段として、新型コロナウイルスが蔓延し、富士市役所でもテレワークをやらざるを得ない状況になりました。まず、テレワークをするための周辺機器や環境整備などを行い、急遽テレワークがはじまりました。コロナ禍がなければ、ここまでにはならなかったかもしれませんね。富士市としては、2020年8月に、「デジタル変革宣言*」を出しました。その中の取り組みとしてテレワーク先進都市を目指す、という内容も含まれていることもあり、一気にテレワーク推進に舵を切ったところです。

富士市には概ね小学校区の26か所に地区まちづくりセンターがありますが、まずは、そこで部署ごとに職員が分散して仕事をするスタイルから始まったんです。ただし、人によっては自宅からも遠く、不便が目立ちました。なかなか仕事も上手く進まなかったですね。次に、市役所のネットワークに繋げられる専用のモバイルルータを持ち帰り、自宅などでも仕事ができるようになりました。ですが、その台数も限られていて…。小さい子供のいる職員の場合、自宅でのリモートだと打ち合わせ中に子供が入ってきたり、課題はたくさんありましたね。

緊急事態宣言下では静岡県知事からの要請で市役所への出勤も全体の1/2としていました。これからはテレワークと出勤のハイブリッド型が進んでいくのではないでしょうかね。

―テレワークを実践してみてどのように感じていますか?

年代によって受け取り方が違うのかもしれないですね。市役所の課長クラスになると50歳以上のベテランも多く、これまでは、人と会って、仕事を繋げていくやり方が主流だったと思います。やはり、直接お会いしてはじめて、どんな人なのかが分かります。会食の場やちょっとした雑談から仲良くなり、仕事をどんどん繋げていくスタイル。それが定着していて、単なるビジネスとして物事が動いていく事には、ギャップがありましたね。ものすごく抵抗がありました。

―すごく共感します。お会いして一緒に食事をしたり、隙間時間の雑談で人となりが分かる。そういう時間を作り出しにくいという面は、テレワークに完全移行する事のデメリットだと思います。

逆に、一度お会いして関係構築ができている人に対しては、Web会議などの普及によって移動時間なくすぐ打ち合わせができますし、メリットだと感じています。

―現在一般企業では、会えないからこそ、会える時間を充実させようとチームでワーケーションを導入される企業が増えてきています。そのような取り組みをどのように考えますか?

現段階では市役所内でそこまでの導入には至っていないですが、テレワークを推進していくうえで様々な施設を見てきまして、何かプロジェクトの立ち上げ時など、市役所ではなく、それらのワーケーション施設にチームで行き、集中して物事を固めてくるのはおもしろいのではないかと思います。合宿的な利用として、顔を合わせる時間を特別なものにできるという意味で、チームでのワーケーションなども、今後実施するのもよいかもしれないです。

*富士市デジタル変革宣言
富士市は急速に進化するデジタル技術を最大限活用し、様々な社会課題に果敢に取り組むことにより、暮らしの質や価値を高め、安心で豊かなまちづくりを推進していくことを宣言します。
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富士市が考える『新しい働き方』やテレワーク推進の背景

―デジタル変革宣言を出された背景を教えていただけますか?

デジタル変革宣言は国のDX/IoTの推進に遅れずに富士市も進めていきたいという意図があり、社会を変えていきたいという思いがあり宣言をしています。そのなかのひとつとしてテレワーク先進都市を目指す、市内の企業のテレワーク普及率の向上を目指すというのが1つの目的となっています。また、首都圏からテレワークをする人を富士に呼び込めないかということも考えています。

―富士市は早い段階からテレワークを推進している印象がありますね。

富士市は首都圏からのアクセスも良く、ワーケーションのために訪れてもらい、移住や二拠点居住先として検討してもらえるような発信をしています。また、都会にいる優秀なテレワークができる人と、市内の企業を上手く繋げたい、さらには、市内企業のテレワーク実施率を高めたいという強い想いがあり、主に私ども産業政策課が推進しています。推進にあたっては、富士商工会議所、富士市商工会、コニカミノルタ静岡(株)と連携協定を締結し、テレワーク実践会議室の整備や各種セミナーの開催などの取り組みを進めているところであります。

―どのような施設が理想のワーケーション施設だと思いますか?

働く場所と併せて宿泊施設もあり、仕事後に楽しくお酒が飲める場所、仕事以外でもアクティブに活動できるオールインワンの場所があればベストじゃないかと思います。

実はそのような施設がひとつ、富士市にオープンしました。元々大学があった場所をリノベーションし、スポーツ合宿も可能な宿泊施設となっていて、地ビールが飲めたり、食も楽しんでもらえる施設です。富士市ではコワーキングスペースの整備費補助金があり、この補助制度を活用し、施設の一部をコワーキングスペースとして整備していただきました。企業の研修などにも利用していただけるような施設となりました。

富士市としてテレワーク推進にあたり、ロードマップ(5年間)を策定しています。その中で、ワーケーションを推進していこうと掲げていて、まずはモニターツアーを企画し富士市でのワーケーションを体験してもらいたいと考えています。

―最後に、私たちKomforta Workation(コンフォルタ・ワーケーション)の掲げているワーケーション「Work×Location×Connection」の考え方や、その人の人生自体を豊かにしていくというコンセプトのワーケーション体験に、共感や期待するところを教えてください。

「Connection」の人と人との繋がりの部分はすごく重要ではないかと思います。普通の観光であれば、ただ遊びに来て帰るだけ。Workの中で富士の地元企業や面白いことをしている人との出会いや繋がりができることで新しいことが生まれていきます。
何か新しい事をやる、何か新しいものを作るときにはとても重要な要素で、それはワーケーションをすることで生まれると思います。
仕事を進めるうえで、仕事の知識だけではなく、人の繋がりがなにより大切だと思います。ワーケーションがそのような人と出会える場になって広がっていければ、富士の産業も活性化していくと考えています。

最後に、富士山も360度いろいろな景色がありますが、富士市からの富士山は海抜0メートルから山頂までみることができます。富士登山に関しても、海抜0メートルから山頂までの登山ルートもありますので、企業研修に活用してもらえたらよいですね。

【プロフィール】
岡 利徳 氏
静岡県富士市
産業政策課 課長

大学卒業後、1993年富士市役所入庁、静岡国体やねんりんピック静岡の業務をはじめ、旧富士川町との合併、市長秘書業務などを経て、現職に至る。現在、産業政策課6年目、ものづくり産業の振興から市内企業のテレワーク推進、CNF(セルロースナノファイバー)の普及、田子の浦しらすのPRまで幅広い分野を所管している。

岡様、ありがとうございました!

ワーケーションをすることで生まれる人と人との繋がりの部分を重視しワーケーションを推進する考えにとても共感しました。「Connection」を大切に地域でのワーケーション体験をこれからもご紹介していきたいと思います。

次回のインタビューもお楽しみに!

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